12話 その後





 数日後、蘇我が中島くんに会えないし仕返しできなかったって残念そうに呟くのを聞きながら、あたしはちょっと笑ってた。
「きっと蘇我が怖くなったんだよ」
「……そうかなあ?」
 蘇我は首をひねっていた。
 あれから一日おきに中島くんはあたしに勝負を仕掛けてくるんだけど、その顔は本当に楽しそうで、負けてさっぱり帰るんだけど。
 でもそれは言わない方がいいのかもしれないな。
「何笑ってるんだよ」
「何でもない」
 あたしはくすくす笑いながら家路を急いだ。
 蘇我は「変な奴」と言って後ろからついてくる。
「早く、蘇我ぁ!」
「ハイハイ」
 夕暮れが二人を照らし出し、あたし達は手を繋いで、家への道を走って帰るのであった。

















<END>











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1話 夢の出会い
2話 日常
3話 新製品
4話 大会前
5話 ライバル?
6話 ネオドランス
7話 とりかえしのつかない戦闘
8話 夢のなかで
9話 剣を求めて
10話 夢の通い路

11話 きつねつるぎ
12話 その後

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