それは、夢。
花は美しく咲き乱れる。
そして、願う。
ただ一つの花を――――。




「お前を誰にも渡しはしない」
その若い王は私を抱きしめた。きつく。きつく。
「それは……許されますの?」
私の声は、震えていた。
恐怖で、足が震える。でも――――。
「誰に許されなくてもかまわん」
王は、決して諦めないだろう。
私が生きている限り。
どこまでも落ちのびよう、どの地までも逃げようと、そう言っているのだ。
ドン、ドンドン!!!
扉はもう限界だった。
数十人がかりで壊しているのだ。
あの扉が開いたら、私は殺されるだろう。
その時を恐れるかのように、私は王にしがみついた。
ただこの時を―――― 一秒でも長く。




















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